シチリア島

2015 カンティーネ・ルッソ〈コントラーダ・クラサ:エトナ・ロッソ〉【赤】

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1366

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メーカー
カンティーネ・ルッソ
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商品詳細

熟成エトナワインが産み出す
ミネラルとスパイスが織りなす上質な余韻

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

シチリア島エトナ火山

シチリア島北東部エトナ山(標高3,323メートル/2024年観測時点)。

時折、大噴火を起こすこの活火山の斜面、およそ標高1,000メートル付近まで葡萄畑が拓かれ、個性豊かなワインが産み出されています。

とはいえ、エトナ山の斜面すべてが葡萄栽培に適しているわけではありません。

ごく限られたエリアでのみ、驚くほど高品質な葡萄が育つのです。

その中心的存在が、エトナ山を代表する赤ワイン用品種「ネレッロ・マスカレーゼ種」。

この地では数多くのワイナリーがエトナワインを手がけていますが、中でもおすすめはこちらです。

コントラーダ・クラサ【赤】

◆2015 コントラーダ・クラサ/エトナ・ロッソ
 *Cantrada Crasa Etna Rosso*

作り手は「カンティーネ・ルッソ」。

1860年から続く葡萄栽培農家で、1956年に自社での醸造・瓶詰を開始しました。

「コントラーダ・クラサ」は、エトナ山麓に位置する特定区画(単一畑)のひとつで、標高はおよそ 600〜800m にあります。

エトナ山のワイン畑は標高300~1200mの範囲に広がっており、クラサはその中でも中~高地に位置するため、冷涼な気候と昼夜の寒暖差が際立ちます。

特にご紹介するカンティーネ・ルッソは、伝統を尊重しつつ新たな技術と融合させることで、素晴らしいワイン作りを実践しているワイナリーです。

こちらでは、既に熟成10年を経たワイナリー秘蔵の赤ワインをご紹介致します。

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 【補足:ネレッロ・マスカレーゼ=エレガント】

ネレッロ・マスカレーゼ種

最近の研究で、ピノ・ノワール種のDNAとほぼ近似値と言うことが明らかになったネレッロ・マスカレーゼ種。

ある生産者が「標高500メートル以下では、粗くヘビーなワインにしか成り得ない。」

という様に「ネレッロ・マスカレーゼ=エレガント」の方程式が成り立つのは、標高500メートル以上で作られる葡萄のみと言われています。

葡萄畑の標高が高いほど繊細さ、上品さ、また洗練を表現することが可能になると言えるのでしょう。

また、畑に存在する溶岩がどこから流れてきたかによっても土質は変わり、クリュ(畑)ごとの地質がネレッロ・マスカレーゼに与える影響は大きく・・・

このため「エトナ山のネレッロ・マスカレーゼ=シチリアのピノ・ノワール」と言われています。

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コントラーダ・クラサのテイスティング(クリック⇒拡大します)

グラスに注いだワインは、熟成を重ねるワインらしいガーネットの色合いを感じさせます。

でも、グラスの底が確認できる透明感もあり、まだこの先も熟成を続ける雰囲気を放ちます。
(右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます)

このグラスからは、赤系果実(チェリー、ザクロ等)の香りを感じさせ、若干ですがなめし皮の香りも感じます。

そしてひと口含んでみると・・・

火山性土壌由来のミネラル感とスパイシーさがあり、標高の高さがもたらす上品な酸味を一気に感じさせます。

エトナワインとしては果実味はやや強めですが、タンニン(渋味成分)にはしなやかさとエレガントさがあり、バランスの良さ発揮しています。

また、余韻は長く、長期熟成にも耐えるエレガントなワインと感じています。

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赤ワイン煮込み

色々なエトナワインをテイスティングしていて私〈Francesco〉がいつも感じることは・・・

※ミネラル分の豊かさ

以前、エトナ山のワイナリーを訪問した際、ある醸造家はこう語ってくれました。

エトナの葡萄畑は溶岩で覆われているので、葡萄の根は溶岩を突き破って地中深くまで根を張る。
結果的に地中のミネラル分がワインに多く取り込まれているんだ。

時折、噴火しては地元民を悩ませるエトナ山ですが、逆にワインに利益ももたらしてくれることで共存している点は見逃せませんね。

エレガントなワインですが、ステーキ系の料理や熟成したチーズにも合いますので、ぜひお楽しみください。

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【ワインの栓について】

アルデアシール社製栓

このワインには、コルク栓では無く「アルデアシール」というバイオプラスチック製のワイン用合成コルクが使用されています

アルデアシールは、イタリアのアルデアシール社が開発した新しいワイン栓で、天然コルクの代替品として、安定した品質と均一な酸素供給が特徴とされています。

ただ、天然コルクに比べて高価なため、現在は主に熟成型の高級ワインに使用されています。

通常のワインオープナー(コルクスクリュー)で開栓できますし・・・

再度栓をする際は、コルクを逆さにして差し込むだけで再利用可能です。

※補足:アルデアシールを使う理由
カンティーネ・ルッソの場合、天然コルクの不足によって度々起こるコルク不良にありました。

損害額もバカにならず、意を決して新しいこのアルデアシールを使ったところ、ユーザーからも好評であったためコントラーダシリーズに使用を始めたそうです。

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【産地】イタリア シチリア島エトナ山
【生産者】カンティーネ・ルッソ
【タイプ】赤ワイン/フルボディ
【葡萄品種】ネレッロ・マスカレーゼ80% ネレッロ・カップッチョ20%
【容量】750ml
【アルコール度数】 13.5%
【料理との相性】各種肉料理、魚介類の料理(特にウナギ料理)
【備考】キャップシール不使用

【エトナワインはこちらにも】⇒ こちらから